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事務局より 令和2年10月9日
第29回堀川1000人調査隊会議で特に話題になったことについてご紹介します。
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1.水処理センターで使っている「ろ過材」の流出の可能性について
鯱城堀川と生活を考える調査隊より、水質調査活動中に、水処理センターから
流出したのではないかと思われる「ろ過材」を見つけたという報告がありました。
同調査隊は、発見した時の写真を持参してスクリーンで参加者全員に確認してもらったうえで、
次のように行政に質問しました。
1.この浮いていたものは、ろ過材に間違いがないかどうか。
2.もしそうであるとすると、当局はこの事実を把握していたかどうか。
3.この日(9月29日 白鳥橋付近)以外でも、別の活動で、5月22日に別の場所(藤前干潟)で
同じろ過材と思われるものを確認して写真を撮ってある。
また三重県の方でも発見したという話も聞いている。
東京の方でも同じような話があるとも聞いている。
そういう事実があることを把握しているかどうか。
これに対して、名古屋市上下水道局からは次のような答えがありました。
1.現時点では、今回のことについては把握していないが、写真を見て、多分ろ過材だと思うので
調べたうえで、次回の会議でご報告したい。
⇒この件については、後日(10月19日)、名古屋市から記者発表があり、新聞記事になりました。
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令和3年(2021年)10月20日 中日新聞朝刊より |
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2.本来は、ろ過材は流出しない仕組みになっているが、平成27年に、一度、容器を締め付けていたボルトの
ゆるみでかなりの量が流出したことがあって対応をした。それ以降については流出は把握していなかった。
3.原因を調査するとともに、人力ではあるが、できる限り回収しなければいけないと思う。
鯱城の会からは、しっかり調査するとともに、回収に努力してほしいという要望が伝えられました。
以下、資料です。
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名古屋市から説明のあった、水処理センターなどで使っている
ろ過材についての説明資料。 |
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今回、鯱城堀川と生活を考える会が、2021年
9月29日の調査活動の時に見つけたろ過材。
20~30個が浮いていたのを確認した。
別の活動で藤前干潟にも漂着しているのを
確認しているとのこと。
また東京の方でも、同じような事象が発生していると
聞いているとのこと。 |
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発見した場所は白鳥橋付近。 |
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水質調査の光景。 |
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白鳥橋付近に浮いていた「ろ過材」 |
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白鳥橋付近に浮いていた「ろ過材」 |
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5月22日に別の場所(藤前干潟)で見つけたろ過材。 |
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2.事務局が、この夏以降観察を続けてきて感じた、「ゴミキャッチャーの弱点」について
調査隊事務局は、この夏以降、これまであまり調査記録の多くなかった、猿投橋から城北橋までの間の記録を
補う意味もあって、毎朝観察を続けてきました。
そうした中で、猿投橋に大量のごみが遡上する事件や、堀川上流部を長期間にわたって浮遊ごみが
漂い続ける事件に遭遇しました。
⇒仮説 「大潮と庄内川の導水停止が重なると、水面の浮遊物が、満潮時間帯に水塊とともに
猿投橋付近まで移動して、集積することがある」
⇒「2021年夏 堀川上流部ゴミだらけ事件」
これらの漂流ごみ問題を解決したのが、城北橋に設置されたゴミキャッチャーであったため、
ゴミキャッチャーに注目してひと夏観察を続けるうちに、次のような事象に遭遇しました。
⇒ゴミキャッチャーについてはこちら
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観察中に遭遇した事実
⇒2021年9月26日 ゴミキャッチャー全く機能せず! ごみが全部、くぐり抜けていってしまう!
⇒2021年9月29日 ゴミキャッチャーから、ごみが逃げていってしまう!
その後、上下水道局にお尋ねしたりして、次のようなことがわかりました。
1)ゴミキャッチャーは原則1日1回、昼間の干潮時間帯に5分間ゲートを開いて、ゴミを回収するように
運用している。
2)ただし、作動中に何らかの故障が発生して、ゲートが開きっぱなしになったような場合、対応が困難である
休日(土日祝日)、夜間(16時から翌朝9時)は、ゲートを開かないようにしている。
これは、万一ゲートが開きっぱなしになったまま、大雨が降ったりすると、市中の浸水被害を防ぐという
本来の目的が果たせなくなるリスクが大きいため、優先順位を浸水対策においているため。
3)また同様の理由で、一定以上の降雨がある場合も、ゲートを開かないように運用している。
ゴミキャッチャーは、確かに堀川上流部の浮遊ごみを、下流に流してしまわない、そして
ヘドロの元を下流部に流さない、という目的を果たし続け、平成18年の設置以来、堀川の
浄化、美化に大きな役割をはたしてきました。
しかし、今回私たち市民の気づきにより、私たち市民が大きな期待を寄せていたゴミキャッチャーが、
実は、大きな浮遊ごみを堀川上流部に遡上させ、堀川の見た目を悪くしているという側面もあった
ことがわかりました。
つまり、ゴミキャッチャーは、引き潮時に、オイルフェンスにごみを一旦ためるのですが、ゲートを開ける
タイミングが、土日や夜間になってしまった場合は、ごみかごに回収されない。
そして、たまったゴミが、そのままかたまりになって、次の上げ潮時に、上流部に流出してしまう、
そういう仕組みになっていることが初めて市民に理解されたのです。
さらにまた、満潮、干潮の時間帯は、毎日少しずつずれていきます。
必ずしも平日の9時から16時の間に、そのゲートが開くタイミングが来るとは限らない
ということも、調べてゆくうちにわかりました。
そして私たち市民が調べた概算では、1か月30日の内、10回~12回程度しかゴミキャッチャーの
ゲートが開かない、しかも雨が降ればさらにその回数が減る可能性がある、ということがわかったのです。
今回の調査隊会議では、この点についても、上下水道局に質問をしました。
また、会議に参加した市民からは、もっとゴミキャッチャーが効果的に働くように改善してほしい
との意見がでました。
上下水道局からは、運用の実態を把握しなおして、改善に向けて工夫してみる、との答えをいただきました。
3.大潮満潮時に、志賀橋から北清水橋の間の遊歩道に、堀川の水位が増して、川の水が
遊歩道にあふれ出すことについて
⇒堀川の水があふれた!
この動画にあるように、大潮の満潮時に、堀川上流部では、川の水が突然遊歩道にあふれてくることが
あります。
危険と言えば危険であるし、堀川自体のもつ、自然体験的な面白さとといえないこともありません。
ただ、一般市民が、何も知らないままこういう局面に出会うと、危険が伴うことも間違いないため
今回の会議で、市民から問題を投げかけ、行政で検討いただくことになりました。
以上の3点が、第29回調査隊会議で、市民と行政の間で意見が交わされた主な事項です。
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おともだちを誘って、みんなでたいっぱい調査隊、応援隊を作りましょう。
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⇒社会実験に関する新聞報道はこちら
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みんなで堀川がきれいになるように応援しましょう!
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